ひまあずの大人の発達障害ブログ

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僕がアスペルガーだと診断されるまで。


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ひまあず(@wXOVUNClJvOgAM4)です。

 

 今、社会では発達障害アスペルガー症候群という言葉が幅広く知れ渡り始めました。特に、仕事を始めてから、自分の変わったところが顕著になり、違和感を感じて、医者の診断を受けたところ、自分がアスペルガー症候群であると言われる人が増えています。これが大人のアスペルガーと言われています。

 

 学生までは、周囲と興味が掛け離れていたり、友達作りがうまくできなかったものの、知的、つまり学力は劣っていなかったため、病院に行くほど、疑問を抱くことはありません。

 

 大人のアスペルガーとは、学生までは何とかこなせていたことが、社会人になると行き詰まってしまい、どうにもならない状況になり頼みの綱である医者に診断を受けて初めて、自分がアスペルガー症候群であると言われることが大きな特徴であります。ひまあずも、その典型例でした😅

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 かろうじて過ごせていた学生時代。

 ひまあずも先ほど、述べたように学生までは人間関係を中心に苦労したことは何度もありますが、特に自分が障害を持っているとまでは思いませんでした。

 学力も平均レベルで社会など暗記科目に至っては、テストで常に平均点以上を取っていました。幼い頃から、自分の住んでいる市の地名を丸暗記したりするなど、興味のあったことについては、高い能力を持っていました。逆に普通の小学生が絶対に知らないようなことまで暗記して、知っているのでそういう点では自分は変わっているという自覚はありました😅

 ただし、人間関係では多少苦労を強いられていた。

 大人のアスペルガーが学生時代までは何の苦労もなく過ごせるものだと、巷のブログや記事などで紹介されることはありますが、決してそんなことはありません。学生時代まででも、友達付き合いで苦労を強いられることが幾度となくあります。

 友達作りに悩んだ小学生時代。

 友達作りが苦手で小学生時代から孤立することが多く、人に言われても言い返せないことが多かったです😅

 文化祭やコンクールのようなクラスで取り組むイベントは特に苦手でどうすれば休めるか、ズル休みのことや、本番でも毎回お腹が痛くなり、トイレに引き篭もって時間を稼いでばかりいましたね😅

 いじられキャラで、人に何かされてもなかなか言い返せず、あとで悶々としてしまうことが多く、悩みが耐えない小学生時代でした😅

 変わり者扱いされた中高時代。

 中学、高校とも運動部に所属していた私ですが、クラブ活動でも程よく話す仲の人はいましたが、仲の良い親友のような存在は一人もいませんでした😅

 やや人見知りで周囲のノリについてこれなかった、輪の中に入っていくことが苦手だった私は他の人から少し変わった人という烙印を押されていました。孤立していたので、仲間に入ることができない疎外感から辛いことがありましたが、もし、クラブをやめたら自分は負けたことになるという意地があったので、辞めることは考えたことがなく、中高とも最後までクラブ活動を続けられることができました(^^)

 学力面ではどちらかというとクラスの中でもできていたほうなので、それが原因でいじめに遭うことは一度もありませんでした。

 その当時、私は歴史が好きだったので、授業で先生に聞かれてもいない雑学までひけらかしたりしていたため、周囲から変わっていると思われていました。また、いじられキャラは抜けていなかったため、バカにされたりすることはよくありました。ずれた答えをしたり、一人だけ間違えた行動を取ることが多かったので、学力では劣らないものの、先生からは天然だと言われていました😅

 一人行動が常であった大学時代。

 大学生活というのは授業のとり方からクラブ活動まで全て自分で決めることができるので、孤立することが常であった私にとっては逆に過ごしやすい環境でした。一人で授業を受け、教室移動も一人でしたが、周りの人が知り合いということは少なかったために、気が楽でした😅

 クラブ活動では、これまで人数の多いクラブに入っていたことがかえって友達作りができなかった原因だと当時思っていたため、今度は少人数のクラブに所属しようと思い、文化系のこじんまりとしたクラブに入部しました。しかし、そのクラブは学生会に所属していたため、その関係でやらなければならないことがたくさんあり、少人数ながら忙しいものでした。何より、学生会所属の団体ですので意識が高い学生が多く、周囲の雰囲気に沿わない私自身、嫌々クラブに参加し、私の雰囲気が他の人に伝わったのか、距離を置かれ、そのクラブでも孤立するようになりました。周囲の雰囲気に合わないことが原因でかつ就職活動で見返してやりたいという思いがあったため、3年の末でクラブを退部し、卒業まではゼミに通う以外に大学に行くことはなくなりました。

 社会人になってからアスペルガーだと診断されるまで。

 就職活動の末、採用された私は早速、周囲の雰囲気に合わせることが苦手であったため、今振り返ってみると新入社員のころは恥ずかしい記憶しかありません。聞かれてもいないのに、自ら趣味を話し始め、周囲の雰囲気を寒くしたり、顧客とトラブルになり、先輩上司に助けてもらうことがよくありました。特にコミュニケーションを取る必要のある顧客とのトラブルが絶えず、自分の思っていたことと、相手の思いがそり合わないためにトラブルになることが多かったですね😅

 もともと思い込みが強かったせいもあって、間違ったまま仕事を進め、あとで失敗することも多く、あらゆる面で失敗を繰り返してしまいました。

 失敗を繰り返していく日々の中で、自分が昔から人付き合いが苦手なこと、周囲の雰囲気に合わせることができないこと、コミュニケーションを取ることが苦手なことを振り返り、もしかしたら自分は発達障害なんじゃないかと思うようになりました。

 社会人2年目になってから、私はついにアスペルガーを扱う医療機関に診断を受け、自閉症スペクトラムと診断されました。

 診断を受けたときの気持ちは納得8割、不安が2割といったところでした。「やっぱり、そうだったのか。」という気持ちが8割ほどで、「自分は障害者とは自覚していなかった」という気持ちが残り2割でした。

 自分はアスペルガー症候群である。多少のショックを受ける私でしたが、その時の医者が行った言葉が印象に残っています。

 「自閉症スペクトラムは健常者や障害者にとらわれない幅広い考え方であるため、自分が障害者でないと思えば、そうなる。」

 学生時代まで何不自由なく暮らしていた自分がまさか障害者だなんてとショックを受けることを医者が分かってくれていてのフォローだと思いますが、医者が言うにはアスペルガー症候群には治療薬などはなく、社会生活のなかで馴染んでいく必要があるとのことでした😅

 診断を受けることのメリット。

 アスペルガー症候群は診断を受けなければ、自分では判断が難しいものです。骨折のような明らかに折れていると分かるものとは違います。診断を受けることで自分がなぜ、周囲とうまくやっていけなかったのかという疑問点が解決し、自分の気持ちの整理に役立つことがメリットです。

 そして、診断結果から自分にはどのような特徴があるのか?自分の足らない部分については、どう克服していけばよいのかを考えるための材料を与えてくれます。

 診断には作業速度、言語理解など大きく分けて4つの能力を数値で結果が渡されます。私は作業速度は平均を上回りましたが、言語理解などは平均を大きく下回るものでした。一般的にその数値の差が大きいほどアスペルガー症候群としての特徴を示しているものでした。

 言語理解に乏しかったため、私は言葉を言葉通りに受け取らない、相手の気持ちを推測することを意識するようになりました。そして、得意であった作業速度に関しては、今の仕事の中でマニュアルでできる仕事に活かせています(^^)

 まとめ

 私のような学生時代までは何不自由なく暮らせていても、社会人でつまづいてしまい病院で初めて大人の発達障害と診断される人は多いんじゃないでしょうか。

 これから診断を受けようか迷っている人もいると思います。私が伝えられることは診断を受けることは悪いことじゃなく、必ず自分の将来のための重要なものだということです。

 みなさんは就職活動の自己分析を覚えていますか?発達検査も同じく自分のキャリアのための重要な自己分析です。病院に行くことがハードルはあると思いますが、発達障害の有無に関わらず、全員に受けてほしいとさえ思っています。

 「人を知り、己を知れば百選危うからず」です!今後の自分のために一度病院に相談してみてはいかがでしょうか(^^)